「あまりの理不尽、言葉が無い」
沈痛な面持ちでつぶやく。
「こんな体では、何の役にも立たない・・」
会話が途切れた。
福島第一原発、全て想定外だという。
原発の要諦である冷却・不能、二重三重のバックアップがいとも簡単に破壊され、最後の砦であった非常用電源・ディーゼル発電機も使用不能となった。
(想定外項目)・・枕詞
巨大津波  最大想定値:5.7mに対して測定最大値 15m
マグニチュード  9
全電源喪失
水素爆発
炉心溶融(メルト・ダウン)
福一は同じ東電所有の福二や東北電力の女川原発に比して余りにも被害は甚大で深刻である。
自然災害のとてつもないエネルギーは、人間の考える浅知恵ではとても計り知れないことを、改めて思い知らされた。