通所者の障害程度はそれぞれ異なるが、食事やトイレ等日常生活は補助的な介助を必要とする人を含めて、実質的には自己完結可能な人が対象となっている。
リハビリ要素が高いとはいえ、更生指導や機能訓練を要求するものではない。
飽く迄も自己責任の“範疇”が原則であろう。
リハビリ病院で指摘された「力を抜く」「無理はしない」ことの本意や必要性は、当リハビリの基本であり必須要件でもある。
一方で基礎体力の維持や筋委縮・脱力による、固着を防止する為のトレーニングは不可欠である。
体力の衰えとともに“継続”は、高齢になればなるほど難儀で、強い意志が求められる。
この日々の差異が、後年の改善・回復に多大に影響する。
3年~5年~7年と経過する中で、未だ腕が委縮し固着化した罹患者、後遺症の程度や条件等それぞれの事情があるにせよ、結果としてその差は余りにも大きい。
他人(ひと)と同じ事をやっていては、少なくとも他人を越えることは出来ぬ。