発症前は意識の片隅にさえ無かった床・壁・天井といった部材の一つ一つが、何故か懐かしく目に映る。
暫らく居間で休んだ後、二階へ上がった。
窓から眺める団地の街並みは、何ら変わる筈もないが、思いなしか重苦しく感じた。
酷暑の名残から街に住む人達も疲れているのだろうか、或いは自らの心情や身体の障害・先の見えぬ不安を反映しているのだろうか。
その夜はノンアルコールで乾杯、病院ベッドとは少々感触が異なった為か、翌日朝早く目が覚めた。
入口からのエントランスや廊下に手摺があれば、日常の家庭生活は殆ど問題なく過せる。
但し社会復帰には程遠く、発症以前の状態に戻る可能性は奇跡でもなければほぼ0(ゼロ)とさえ言われている。
当面の目標は”家庭復帰” である、それが退院の条件でもある。
九月三十日に退院が決まった。
暫らく居間で休んだ後、二階へ上がった。
窓から眺める団地の街並みは、何ら変わる筈もないが、思いなしか重苦しく感じた。
酷暑の名残から街に住む人達も疲れているのだろうか、或いは自らの心情や身体の障害・先の見えぬ不安を反映しているのだろうか。
その夜はノンアルコールで乾杯、病院ベッドとは少々感触が異なった為か、翌日朝早く目が覚めた。
入口からのエントランスや廊下に手摺があれば、日常の家庭生活は殆ど問題なく過せる。
但し社会復帰には程遠く、発症以前の状態に戻る可能性は奇跡でもなければほぼ0(ゼロ)とさえ言われている。
当面の目標は”家庭復帰” である、それが退院の条件でもある。
九月三十日に退院が決まった。
