精霊達の棲家

入院生活での食事・トイレ・入浴・雑事等は全て自立して行なえる。
二回目の一時帰宅は9月中旬であった。
入口の門扉・3段の階段・4~5㍍程の均しコンクリートのエントランス・ポーチ・玄関・上がりかまちと続く、ほぼ四カ月振りの我が家である。
狭い庭だが垣根の紅カナメは不揃いの極みといったところか、女房の刈り込み姿が目に浮かぶ。
門被りの槇も新梢が到る所に伸び放題、被りの枝は息苦しく喘いでいる様だ。
梅やレモンは無精髭のオンパレード、加えて幹に取り付く様なひこばえが気だるさを助長する。
芝生は手入れが行き届いており、垣根に沿って花壇があるが時節柄彩りは乏しかった。
暫し庭を眺めつつ、何度も手を加えたが故に枯らしてしまった木樹、この庭はほぼ100%原形を留めていない。
特に孫のユキナが3~4歳の頃だった、
「ジイジの手伝いする!!」
と言っては、長靴を履き手にはおもちゃのスコップ・バケツ・スキ道具一式。
おもちゃのバケツに土を入れては、大きなバケツに土を移す。