理学療法(PT)は“歩行機能の習得”が主で、特に足裏の接触・接地感覚或いは歩行動作をつかさどる関節や筋肉の動きを知覚することが要諦とされる。
知覚は、硬軟・表面粗さ・位置検知の3種が基本である。
更に動きのメカニズムをイメージし、股関節・膝・くるぶし等関節の動きを意識したシュミレーションを重合する。
歩行訓練はリハビリフロアの周回である。
9月初旬からは建屋階段を使った昇降も始まった。
当病院のリハビリフロアは、ゆとりを持ったスペースと周回コースの組み合わせで、リラクゼーションにも格好である。
甲冑・背後霊の締め付けは相変わらず厳しく、逆さ重力の重圧が全身を席巻する。
歩行は矢張り地に足が付かない状況で、フラツキが強い。
程度は日によって多少異なり、実体として自覚できるのは片足立ちの不安定感である。
右足はとも角、痺れの酷い左足は顕著で5秒すら保持できない。