精霊達の棲家

九月初旬、残暑は夏の盛りを凌ぐほどだ。
而も三角屋根の天井は熱が籠り蒸し暑く酷暑だ。
瞬く間に汗が噴き出て、バンダナを浸み出した汗は額から眼に入る、チクチク痛い。
ふと娘は と見ると親子とはいえそのあられもない姿に、しばし眼の遣り場に困った。
タンクトップは濡れ雑巾と化し、身体にこびり付く。
片側の肩紐はズレ落ちノーブラの胸の膨らみがはみ出している。
本人は気付いていない様で、窮屈な格好で板を抑え、差し込み、移動、嵌合、固定、打付け、移動を繰り返している。
足許が気になる、‘夢中’と‘必死’のコラボ。
窓からの斜光がその姿態を映し淡い陰影を醸し出す。
汗に濡れたシルエットとの光芒がやけに艶めかしく映った。
瞬時それが、我が娘であることを忘れていたかも知れない。
数をこなすにつれ徐々に慣れてきたようだ。
必死さが和らぎ、あられもない姿にも気付いた様である。
一時間ごとに休憩三十分、水分をたっぷり補給し一休み。