身中ばね仕掛けの操り人形、腹筋・胸・肩に、甲冑や背後霊に苛まれ、些細な刺激で過大に反応し強烈に締め付ける。
身体の中に二つの国家・異次元の世界が、実像と虚像の狭間で存在する。
臥して身を任せると、虚像の苦痛と不快な感覚が薄れる。
寧(やす)らかな実像がそこにある。