精霊達の棲家

自主トレメニューは朝食前約一時間かけて行う事を日課とした。
ストレッチを主に軽い体操で身体を慣らし、腕・足・首の柔軟運動、次にスローペースで腹筋・背筋・スクワット・腕立てをこなす。
8月に入る頃、不安定ながらも“歩き”始めた。
手摺伝いでヨロヨロに始まり、十日ほどで歩行器を使ってヨタヨタ、中旬を過ぎるとフラフラしながらも自立して歩けるまでに進歩した。
歩けるとはいえ足許がフラツキ、傍目にも極めて危なっかしい。
元々O脚で姿勢が悪い故、尚更であるがそれでも「自立した二足歩行」に到達したのである。
療法士のW氏曰く
「平均より相当早い」の言葉も励みになった。
作業療法士(OT)はK嬢である。
彼女は女性特有の‘目先の得失’やマニュアルに拘泥することなく、症状に応じたリハビリメニューを組んでくれる。
何となく波長が合ったのだろう、平均一日40分のリハビリは殊の外短く感じた。