リハビリ病棟はパンフレットや人伝(づて)の話から、思い巡らしていたよりもかなり印象が良い。
設備や環境は勿論であるが、リハビリとの調和が殊のほか好感度が持てる。
安東忠雄の設計による円形の施設は、当の看護師に言わせると辛口であるが、患者にとっては日々過ごすにつれ居心地が良くなる。
リハビリは治療段階を終え主に社会復帰を目的とした機能回復を行うものであり、病気治療段階の病院とは本質的に異なる。
リハビリでは心身のバランスが要諦であり、目的意識・モチベーションが重要な要素になる。
ミソもクソも同居する状態では、不快で不愉快な日々を過ごすことになる。
三階建円形の病棟は三階建てで、外周側に病室、内周側がリハビリのフロアで構成されている。
中心部には中庭が設(しつら)えられ、歩行訓練用の手摺が円周状に設置されている。