プルルル…プルルル
「なに?」
「朝も聞いたけど、矢嶋のどこがいいの?」
「どこって、全部」
「ハァァ?!」
あっさりと答える私に愛美は驚いている。

でも 仕方ないじゃん!
矢嶋くんは 私の王子様みたいな人なんだから…。

あの夏 私は街を歩いていた。
すると 二人組の軽そうな男が ナンパしてきた。
最初はなんで?って思ってたけど、 さすがにヤバいと思って 抵抗した。
しかし 男の人の力に勝てるわけもなく、無理やり連れていかれそうになったとき
「俺の女に触んな」
って声が。
「ちっ、男いんのかよ」
その男たちがどっかに行ったのを唖然として見ていたら
「大丈夫か?」
「はいっ!あ、ありがとうございます!」
「良かった」
ふわりと笑う彼にその瞬間…
好きになった。
助けてくれたときからドキドキしてたのに///




と 全部話したら
「うわぁ、意外!」
「とりあえず、好きになった訳、ちゃんと教えたからね?」
「ハイハイ。で、明日暇?」
「暇だよ〜」
「告白する気ある?」
「もちろん!」
「じゃ、虹架を可愛くするね」
「ほぇ?!ちょっまっ」 ブチッツーツーツー
意味がわからない
とにかく 明日 強制的にショッピングに付き合わされることになった。