「美咲ちゃん?どうしたの?」

 眉間にしわを寄せ、心配そうに二人が覗き込んでいた。

「あっ、ごめん。」

 お箸を落としたことに謝ったのか、考え事をしていたのに謝ったのか、自分でもわからないけど咄嗟に謝っていた。

「大丈夫?」

「大丈夫。・・・ねぇ、二人に聞いて欲しい話があるの。」

 私は二人を真っ直ぐに見ながら、無意識のうちに言っていた。