白いチェストの上には、シンプルなシルバーの縁の写真立て入れに入れられ、何枚か飾られていた。 「それ、幼なじみなの。」 食い入るように見ていたからか、グラスを持って戻ってきた彼女は、写真に写っていた男について説明した。 「旦那さんかと思った。」 寄り添って写っている写真を見ると、夫婦のようだった。旦那さんにこの写真は怒られないのだろうか。