「えっ。」

 微かに動いている、いや、揺れてる。そう感じた時には大きな揺れに変わった。

「じ、地震?」

 慌てて、神殿の柱に掴まった。

 結構揺れていて、立ち上がることすら出来なかった。

「こわ、怖い。」

 初めてこんなに大きな揺れに遭遇して、恐怖だった。力一杯、柱を腕で抱え込み、離れないよう必死だった。