左頬がまた痛む。ジンジンと痛みが広がる。 「美咲、いい加減にしなさいよ。」 私の左頬を叩いたのは、お母さんだった。叩かれたショックと、黙っているお父さんに対しての怒りとで、なんとも言えない気持ちになり、いたたまれなくなった。 「今までどんな気持ちで。」 「もういいっ、聞きたくない。」 お母さんの言葉を遮り、私はテーブルの上においていた携帯を握りしめ、部屋のドアノブに手をかけた。