「そういえば住んでいるのはこのあたりなの?」 舗装されていない道を、ジャリジャリと音を立てて二人並んで歩いた。 「家?うーん、このあたりといえばこのあたりかな。」 「そっか。じゃあ、近場に家出だ。」 そう言って捺乃はニヤリと笑った。 「バレないようにしないとだね。探してるかもよ?」 「そうかも。」 本当そうかもしれない。喧嘩し家を飛び出たままなんだから。