「うん。」 そう言いながら布巾を手に取り、私の洗った食器を拭いていった。 「あのね、美咲ちゃん。」 「ん?」 「実は豪出て行くんだ。」 か細い声で捺乃は唐突なことを言った。 「えっ?何?どういうこと?」 あまりにも予想していなかったことを言われて気が動転した 「あ、今すぐって話じゃないの。本当はね、豪は子供が生まれたら、顔も見ずに出ていく予定なの。」 捺乃は私の顔を見ず話を続けた。