私の14日間


「いっただきまーす。あっ、ハンバーグだ。」

 パスタの横にちょこんと一口サイズのハンバーグが二つ乗っていた。

「お祝いだからね。ちょっと豪華にしてみた。」

 そう言いながら捺乃は、にやっと笑った。

 ハンバーグを一口、口に入れた。

「ん、美味しい。」

 本当に美味しくて、何よりも懐かしい味だった。

「本当?良かった。ハンバーグだけは昔から得意なんだ。」

 もしかしたらもう会えないかも知れない人の味。見た目は違う。でも同じ人、私のお母さん。涙が溢れそうになるのを堪えて、この味を忘れないようにゆっくりとかみ締めながら食べていった。