着替えて隣の部屋から戻ってきた豪は「いってきます」と言って、玄関から出て行った。

 二人になって、妙な緊張が走る。流されて、ここに居ることになったけど、本当にいいんだろうか。そして、いつかは帰れるのだろうか。

「買い物行きたいんだけど、一緒に行ってくれる?」

 捺乃はゆっくりと立ち上がった。

「うん。もちろん行くよ。」

 私も立ち上がり、玄関へと向かった。二人で玄関を出て、スーパーへと歩いて行った。