「夢子姫、ケーキも作るから手伝えよ。」





ケーキなんて作れない。





「司、ケーキは私が買うよ。」





「駄目だ、いつも愛子ママがケーキ作ってくれたんだよ。俺は愛子ママとの約束は、絶対守る。」





「ケーキどうやって作るのよぉ。司は作った事あるの?」





「ない、初めての挑戦だ。」




大丈夫なの?





心配だよ。





大量に買い込んだ、食品を車に詰め込んだ。





「夢子姫、少しは気晴らしになった?」





うん、なりましたよ。





どれが本当の司なのか、分からない。





あの彼女に見せた冷たい態度、星柄のパジャマを買って喜ぶ司。





両方とも司なのに、冷たい態度の時の司は苦手だ。