「田中と何処に行くんだよ?」





「田中君と一緒に、編集長に会いに行って来る。次に出す小説の内容の確認、昼食を用意してくれてあるらしいから。」





行くななんて言えない。





「俺も一緒に行こうか?暇だし。」





「亮太、今日もバイトあるんだぞ。」





「俺さ、夢子姫のマネ−ジャーしたいと思ってさ。その髪直したい、後メークもしてあげる。」





亮太は美容師を目指していて、髪をカットするのも、メークも上手い。





たけど、さすがにマネージャ−は無理だろ。





「じゃ、亮太にマネージャ−お願いしようかな?」





なんで、そうなるんだ。





夢子姫も断れよ。





亮太は俺を見てニヤリと笑う。





亮太は夢子姫と一緒に部屋を出て行った。





亮太バイトはどうするんだよ!





亮太に先を越された。





本当に上手く行かない。