司は私を拒み続けたが、こんな事に絶対負けない。





私は病室に机を置き、ここで原稿を書く事にした。





最後には好きにしろと言われたが気にしない。





若い司は回復力も早く、片足だけ義足をつけ松葉づえを使えば、歩けるようになると言われた。





最初はいやがってた司も、義足をつける事を承知した。





でも、義足をつけて歩くことは簡単な事ではなかった。





毎日リハビリに励む司。倒れそうになる司を、支えようとすると、司はそれを拒む。





「夢子は自分の仕事をしてろ。俺は誰の力も借りずに歩いてみせる。」





泣けてきた。





私を頼ってほしい。





司は看護師を頼り、私は司に触れる事も出来ない。





司にかなり嫌われてる私。




もう、司の側にいれないのかも知れない。