見えないモノと、指の銃。



足元を見て、だけど時々顔も上げてみると、数十年ほど前の街並みが見える。

それに懐かしさを覚えるのは、
間違いなく、俺では無い。

探し物をするにしても、
もう少し、周りを見ればよかったのに。

それとも、見れば見るほど、恋しくなるんだろうか。


俺の中の少女の事を考えながらも、目は休まない。


見回しながら歩いていると、
不思議と白く浮かび上がる物を見つけた。


足だ。


周りが暗い中に落ちているから、目立っている。

それを早く拾おうとして、
自然と速度が速まっていく。


近づきながら、
落ちているその場所を確認すると、そこは踏切だった。


そして、彼女の一番新しい記憶が浮かび上がる。