見えないモノと、指の銃。



そして今日も、同じ夢を見ている。

だけど昨日と一昨日とは違って、
俺の意思で、体が動く。


立ち上がって、周りを見渡しながら歩いていく。

行った事の無い場所のはずなのに、
少女の記憶で、少し見覚えのある場所。

さらに彼女の物なのか、
どの方角にどんな建物があるか。
そんな事も解るようになっていた。

少し離れた、小高い丘の上には、
数軒の民家が建っている。

そこに一軒、周りとは違う、
背の高めの洋風の家がある。

帰りたい。

その気持ちが一際強くなった。
きっとあれが、
彼女と、そして彼の家なんだ。

だから俺は、早く見つけ出してあげようと、視線を下に戻した。