見えないモノと、指の銃。


やっぱり俺は憑りつかれているとして。

家に帰ってもどうにもならない。
それよりだったら、三枝にもう1度見て貰おう。

そう思って、また学校の方向へ向き直った。


「はよー!」

振り向いた途端、今日も萩原と会った。

「おはよう」

朝から元気な奴だ。
でも、どうせだったらそういう奴といた方が、少しは気も紛れるか?

そう思ったのに、萩原の持ち出した話題は。


「そういやさ、お兄さん、最近どう?」

「……は?」


誰かと勘違いしてるのかと、訝しげな1文字で返した。

家の家族構成は、両親と俺と弟。
俺に兄なんて居ない。


「や、ゴメン。やっぱいいや」

眉を下げて笑って、次はテレビの話をしだした。


……まさか周りにまで、
変な影響、出てないよな?