見えないモノと、指の銃。


このまま進むか、
それとも遠回りでもするか。

後者を選び、引き返そうとしたその時だった。


「おはよー」

挨拶と共に肩を叩かれ、
思わずビクッとして後ろを振り向く。

そこに立っていたのは萩原だった。
……驚かせやがって。


「なあ、アレさぁ……」

ふと思い立ち、腕を指さしてみた。

とりあえず俺にしか見えないのか、
それとも他の人にも見えるのかが気になる。

もしかすると、本当に誰かの腕で、
何らかの事件性がある物かもしれない。