見えないモノと、指の銃。


「しっかしお前、なんちゅう捨て身を……」

あんなよく解らないものに椅子で挑むとか。
そう言ってやれば、そっくりそのまま返された。

「お前こそ、俺らだけ隠して、
どうするつもりだったんだよ。
むしろそっちのが捨て身じゃん?
っていうか俺のは勇気ある行動とか言って欲しいわー」

助けようとしたんじゃん、と文句をつけられた。

……それもそうか。
納得した俺は、おざなりっぽく、
だけれど誠意は込めて礼を言った。

「ありがとな」

「どういたしまして!」

じゃあさっさと帰ろうか、と教室へ入った。