「え、どうすんの?!」
「ここ、物置あるだろ?!」
萩原が叫ぶように言い、
俺も叫びながら返す。
萩原も、他の奴も、物置を知らないと言う。
去年、閉じ込められた奴が居て、
少し騒いだはずなのに。
もう忘れたんだろうか?
まあ今は、そんな事どうでもいい。
他のみんなを物置に押し込み、
俺はその扉を外から閉めた。
この物置、キツく閉めるには外からじゃないといけない。
だけどそうなった場合、
何故か、内側からじゃないと開かない。
それは学校側から注意される訳じゃ無いけど、掃除とかの時に先生や、先輩から教えられる事だ。
去年はそれを知らない奴が、ふざけて閉じ込めてしまい、
閉じ込められた方も知らなかったみたいだった。
開けるにはめいっぱいの力かコツがいるし、知ってても、外からは開けられないから。
だから相手が人間じゃ無くても、
少しは時間が稼げないだろうか?
そして俺はどうしていようかと、辺りを見回す。
「ちょ、入野は?!」
物置の説明をすると、
皆も同じ事を思ったのか、そう聞いてきた。
「大丈夫だって」
そう返す事しかできない。
とりあえず、手近な机の下に体を押し込めた。
なんだか嫌な気配が近づいて来る。



