見えないモノと、指の銃。



残りの90秒を数える声が、
学校中に響いている。


……他にも、残っている生徒も
先生もいると思うんだけどな。

部活もまだ終わらない時間だ。

それなのにどうして、
他の誰の姿も見当たらないんだろうか。

こんな声が聞こえたら、
何事かと見に来てもおかしくないのに。


幼い子供の声は、
さっき教室にいた人以外、
誰にも聞こえていないのだろうか。

それとも、
今学校に、他に誰もいない、とか……?


どういう事なんだろうと、
色々と考えてみる。

だけれどまずは、
追ってくる奴から逃げる方法を。


すでに数字は、
残り30秒を切っていた。


そこで玄関にいた
数人の姿が見えてきた。

俺たちは向こうに向かって、
彼等はこっちへ走って来ていたようだ。