向こう側では、
再び逃げようと必死になっている。
他の出口を探そうと、
窓を開けようとしても、
叩いてみても、一向に外と繋がる様子は無い。
黒い塊が出来上がり、
ソレはまた何かを喋りだす。
「もーいーかーい」
隠れ鬼って、そう聞くものだったっけ?
そんな事を考えていると、
隣にいた萩原が叫んだ。
「俺んとこでは100秒ルール!!」
何を言ってるんだと思った。
そんなの、きくのかと。
だけど黒い塊は素直なのか、
再び何処かへ消えて行った。
「早く逃げろって!」
向こうで固まっている奴らに声をかける。
きっと、
次のスタート地点もそこだ。
それならせめて、
離れた方がいいだろう。
でも、鬼ごっこって
いつ終わるものだっけ?



