見えないモノと、指の銃。


細い、恐らく手のような物が伸び、
それが誰かの腕を捕まえる。

掴まれた腕は、
吸い込まれたのか包み込まれたのか、
その黒に飲み込まれていった。


向こうの、近くの級友も、
こっち側の俺たちも、
ただ見ているだけしかできなかった。


数秒で、その姿は見えなくなった。

飲み込まれた生徒も、
飲み込んだ黒い塊も。


どこかへと姿を消した。