女の子の手足を拾わされた時も。
駄目だと言った、
落とした手足を集めてくれたのは。
……聞き馴染んでいたはずだ。
ずっと、一緒に暮らしてきた相手なんだから。
あれは夢だから、2人とも存在したんだろうか。
「家でも学校でも、
違和感を感じなかったのは」
別人なんだから、普通に過ごしていたら
俺自身でも気が付きそうな物なのに。
今までずっと、解らなかったのは。
「必要な時には交代してたからですよ」
俺の記憶の無い時間。
その間は、八紀が八紀として過ごしていた。
アイツには記憶があるんだろうか?
俺を助けられる位だから、
全部知っていそうだ。
もしかしたら、
自分まで死ぬかもしれないのに。
俺に、殺されるかもしれないのに。



