見えないモノと、指の銃。


なのに結局、変更はされないまま。

同じ塾に通って、お前なら大丈夫だと、最初からそう言われて。
中学と塾の両方の先生たちからお墨付きを貰って帰ってきた。

俺と同じように他の学校を進めた先生もいたけれど、頑なに貫き通したそうだ。


……また始まるのか。



周りに悪気が無い事は解ってた。
ただ純粋に凄いと思っているのだと。

友人たちが弟を褒めるのを、
外面通りに、俺の弟凄いだろ!と、
他に何も思わずに消化できればよかった。


だけどそれを出来ない俺は、
また同じ学校に弟が入る事が、ただただ憂鬱なだけだった。


そして憎かった。

俺に出来ない事を、易々とやってのける弟が。

その弟ばかりを褒める母さんが。


ギリギリで入ったから、
当たり前と言えばそうだけれど、
どうしても上位に行けない俺の成績。

それをやっぱり、簡単に越えてみせるんだろう。

その事を思うと、どんどん嫌になっていった。


目にもの見せてやろう。
俺にしか出来ない事を、やってのけよう。

そんな何かを探す日々が始まった。