見えないモノと、指の銃。


「ここには、近くの霊が
呼び寄せられていたんですよ。

バラバラに相手してたんじゃ
キリがないですから、
その元の……経営者を、
俺は撃ちに来たんですけど、
たくさん、いるでしょう?」

あの空間に集まっていた人数を思い出し、俺は頷いた。


「追いかけられました?」

「いや、追いかけられはしてない」

後ろから来たのは1人だったし。
そう答えると、
三枝はにっこり笑って言った。


「じゃあ待ち伏せられていたんですね」

上機嫌に彼は言う。

おとり、大成功!と。


「……おとり……」

俺か。


「邪魔されちゃうから、
1人だとやりにくいんですよ。
先輩がいればそっちに寄ってくから
便利だろうなーと思って」


微妙な気持ちの俺とは逆に、
彼はとても嬉しそうだ。