「とりあえず、帰りましょうか」 歩き出す三枝の、 今度は置いて行かれないよう、隣を歩く。 「怖いんですか?」 「……いや、別に」 「大丈夫ですよ、 すぐにはまだ、出ませんから」 すぐじゃなければ出るのかよ。 そう思ったけど、 別に知ったこっちゃないので黙っていた。 こんなところ、 普段は近づきもしないから。 「やっぱりあれ、幽霊だったのか?」 「もちろん。 大体、鍵かかっていたでしょう? 外して入ったの、憶えてませんか?」 そういえば、そうだっただろうか。 そして彼は説明を始めた。