見えないモノと、指の銃。


戻ってきた秀明さんは、
彼と同じ位の年齢の青年と、
やっぱり同じ位の女性と一緒だった。

「こっちが、はとこの邦明(くにあき)です」

紹介された青年が頭を下げる。

「加々美 邦明と申します。
遠いところをお越しいただき、ありがとうございます」


「それで彼女が――」

続けようとした所で、紹介されようとしていた本人が口を挟んだ。

「お兄ちゃんたち、だあれ?」

見た目は10代後半か20代前半。
表情で特に幼く見えているけれど、
多分俺より年齢は上だと思う。

それなのにあどけない口調で首を傾げている。

「陽奈子(ひなこ)です。
陽菜ちゃん、ご挨拶は?」

秀明さんに促され、彼女はぺこりとお辞儀をした。

「陽奈子です。こんにちは」

俺たちも同じようにつられてぺこりと返すと、嬉しそうに笑った。

……少女のままだというのは、なんとなく解った。


「それで、だあれ?」

またもや問われたそれに、秀明さんが返す。

「こっちの人が三枝さんでね、
こっちの人は七音君で、俺の母さんなんだよ」

「お母さんなの?!」

いや、後半はいらないだろうと思った紹介に、陽奈子さんは目をキラキラさせ、よかったねと喜び、邦明さんは戸惑いながらも何かを納得していた。


「俺も小さい頃はこっちに住んでいたから、幼馴染3人組みなんですよ。
それで、昔から言ってたんで、2人は知ってるんです」

それは解った。
だけど邦明さんが俺を見る目が微妙すぎてちょっと辛い。
そうなんですかと、引き攣り笑いをしていると、向こうもそれを察してくれたらしい。
苦笑いで視線はそらされた。