「俺にも家族にも見えないんですが、
件の女の子と……あと何人か、見えた人もいるんです」
女が少女を狙ってくるのは、夜だけ。
だけどずっと、本当は家の中にいるみたい。
それも、鏡面だけに。
それを少女が怖がるから、隠していたらしい。
「狙うのは夜だけって、
やっぱり幽霊って暗い方が出やすいもん?」
秀明さんが、はとこ達を呼んで来ると部屋を出て行ったので、それを待ちながら、
何となく、三枝にそう尋ねてみた。
「そうなんじゃないですかね?」
多分。と曖昧に返された。
「俺だって別に、専門家とかじゃないんで
そんな詳しくなんて知りませんよ。
ただ、ある物は有効活用しようって思ってるだけですから」
……彼の事が解るようで、やっぱりよく解らない。
「まあとにかく、半分趣味みたいなものですから」
苦笑いしてそう言われた。
「もう半分は?」
「天命?
なんせ神様に貰ったんですから」
そういやそうだったな。
これ以上考えた所で何の意味も無さそうだから、適当に納得しておこう。



