見えないモノと、指の銃。



中腰になって歩けば、どうにか植え込みに隠れたまま進める。

子どもたちの会話に聞き耳を立てながら歩いていると、思った以上に彼らの足は速かったみたいだ。


……団体行動を、と言った俺がそれを乱している。


でもまあ、そこまで離れてもいないだろう。
遊歩道は途中で曲がって道路に出るようになっているはずだ。
だけどまだそこまで行っていない。

走れば1分ないし2分もあれば三枝の所まで辿り着けるだろう。


……何も無い事を祈るけど。

だけど祈った瞬間、打ち破られた。

子どもの話している内容によって。


「それでその人ね、
前世の娘とかいう人に懐かれて、
正直ウザいとか思ってるらしいよ」


…………俺の事か。


もしも違う誰かの事で、
他にも似た境遇の人がいるなら、心底同情するけど。

そして思った。

これ、陰口か……?