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「もう、迎えに来なくていいんですよ」
三枝は、空き地に座り込む人を撃って、
それから、この事を頼んできた人にそう言った。
俺たちと同じ学校の卒業生らしい彼は、
何やら一部で有名らしい三枝に、
『ここにいるらしい人を助けてほしい』と依頼してきた。
そこは長い事、工事をしていたらしいけど、
あまりにも事故が多すぎて、
しかも最後は、その事故現場のすぐ近くで、過去の犠牲者の骨が見つかった。
最初に事故が起こった時、
どうしても見つからなかった、指の骨だったらしい。
誰かが持ち去った、なんて噂もあったり、
心霊スポットにされていたにも関わらず、
そもそも度重なった事故でも中止にならなかった建設工事も、そこでとうとう終えられた。
更地になってからは、近所の子供が遊んでいるらしい。
夕方になって、子供たちが帰ろうとすると
『帰りたい』と
誰かの声が聞こえるという噂があったり、
依頼者の青年がしょっちゅう花を供えたりしてるみたいで、俺はそんな場所で遊べるのかと、ある意味彼らを尊敬する。



