そんな日々を続ける中で、
また、懲りない工事は再開された。
敷地内に入りはするけれど、
危ない場所には近づかない俺を、
変な奴扱いはしても不審者扱いをしない建築会社の人たちに感謝だ。
そして今日も今日とて、
俺は工事現場に突っ立っていた。
すでに彼には連絡済みだ。
そしてこれもまたいつも通りに。
俺はすっころぶ。
何に躓いたのかなんて解らない。
それもいつも通り。
だけど手首に触れる物の正体に、
今日、俺は気が付いてしまった。
指。
本当に、指だった。
そういや、誰かが指を持ち帰っただとか言ってたな。
その指が、何だか知らないけど、
俺を掴もうとしているのだろうか。
それで、どうして。
何故、ペンダントから指が生えているんだ?



