見えないモノと、指の銃。



……多すぎないか?


みっちりと、その空間には人が居た。


てっきり、若者ばかりなんだと
そう思っていたのに、
集まっているのは老若男女。

ざっと見ても30人。
1クラスが作れてしまう。


一体何の集まりだ?

思わずそう思った。

実は怪しいカルト系の集会でも行われているんだろうか。


そう疑っていると、
後ろからも誰かが近づいてきた。

多分、さっきの階段の人だ。


その人からも、
集まっている人々からも、
何故だか俺は視線を浴びせられていた。


そしてこっちを見つめていた人々が
喋りながら道を開けた。


何故だか窓へと一直線に。