露店で売っていたペンダント。
何故かそれに強く惹かれ、
気が付いた時には買っていた。
それを首に下げていると、
やたら絡んでくる後輩に声をかけられた。
「先輩、珍しいものしてますねー」
「俺がこういうの着けてたっていいだろ?」
文句でもあるのかよ。
「やだな、別に嫌味じゃないですよ。
ただ珍しいなって思っただけです」
苦笑いしながら彼は言った。
そしてペンダントの一部を注視する。
「これ、何か入ってるんですか?」
そう言われて、視線の向かう下側をよく見てみると、ネジのような何かが埋まっていた。
「さあ?ただこういう作りなんだろ」
何かが入っていたとしても、想像がつかないし。