見えないモノと、指の銃。



血が上ったような、というか
実際に首で血流が堰き止められていたんだろう。

その塞げられていたのが外れて、
同時に酸素も一気に入り込んできて、むせてしまう。

いきなり解放されて、
後ろに倒れこみそうになり、手をつく。


ボーっとしたまま上を見上げると、
女の姿はどこにも見当たらなかった。

代わりに、横に建つ家の窓から、
誰かが、顔と手を出しているのが見えた。


「チラチラ見えて何かと思えば……わざわざこんな時間に出歩かないでくださいよ」


……三枝だった。