見えないモノと、指の銃。



ちょっとだけ、本当に少しだけ怖がりながらも、なんで俺は外に出てるんだろうか。しかも夜中に。

それは食欲には勝てなかったからだ、と、
ひとりごちながら歩く。


街灯が切れかかっているという事も無く、
通りすがる家々の明かりも点いている。

動画よりもずっと歩きやすい道だ。


だけど、出来る限り早く帰ろう。
そう思って、普段よりも足早になる。


コンビニまで10分もかからない。
細い道でも時々は車も通るし、何事もないだろう。


コツコツと、1人分の足音が響く。


もちろん、俺の物だ。

スニーカーだから、夢で見たほどの高い音も出ない。
自分で出した音に驚く事も無い。