見えないモノと、指の銃。



「もしかしてこんな顔?!」


バッと勢いよくこっちを向いた萩原は、
その顔にマスクを着けていた。


……2つ。


目を覆うように1枚、
そしてもう1枚は鼻から口にかけて。


確かに顔は見えない。
そしてその台詞は、古典ホラーでよく聞くな。


「だったら殴って逃げるわ!」

相手の視界、最悪そうだし。

頭を叩いて、とりあえずツッコむ。



そんなやり取りをしていると、
横から遠慮がちに誰かが話しかけて来た。


「……あの、さ……」

ちょっといいかな?と、
話しかけて来た彼は、
この間、怪談話をしていたクラスメイトだ。