見えないモノと、指の銃。


翌朝起きる為に、
アラームをセットした携帯を枕元に置く。

ついでにチェックしたメール画面で、
また嫌な夢を見そうな、そんな気分になった。


そしてその予想は、嫌な事に当たってしまう。


この間、夢で出来た傷跡が、
ようやくきれいさっぱり消えたばっかりなのに。

いっその事、夢なんて見ない方がいい。



今度の夢で俺は、
何者かから追われ、逃げていた。

暗い道を、ただひたすら走っている。


街灯がチラホラと点いていて、
先の道を照らしているのはありがたい。

そして振り返ると時々、
照らされた追跡者の姿が一瞬見える。

だけどそれと同じように、
向こうからも俺の姿が見えているはず。