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「あ゛ーっ!やっと終わった…」
2人で掃除を終えた頃。
外はもうすでに真っ暗だった。
俺は腕時計を見ながら、急いで片付ける。
つかもう7時だし…
そんなことを思いながらため息をつくと、有菜が俺に話しかけた。
「ねえ、掃除っていつまでなの?」
「えっと…1ヶ月、かな」
「じゃあ、あたしが明日も手伝うね」
そう言って、有菜はまたニコッと笑った。
その笑顔に、なぜかドキンとする。
なんか不思議な子だけど、いい子だなって思った。
「俺もう帰るけど、君はどうするの?」
俺の問いに、有菜は顔を怪訝そうに歪めた。
「あたしは桜の精よ?
家なんて帰らないわ」
「……だよね」

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