「もう一生、わたしと関わらないでください!

あなたの顔なんかもう見たくない!」

ぶつけるだけぶつけた後、わたしは机のうえの荷物を取りに行った。

荷物を持った後、逃げるように教室を出た。


飛び出すように大学を出て、向かった先は病院だった。

廊下は走っちゃいけないと言う決まりは、今はどうでもいい。

バン!

わたしがドアを開けたこの音は、おそらく病院中に響いたかも知れない。

そこには、まだ眠っているわたしの器があった。

「――黎ちゃん…」

その名前を呟くと、わたしはヘナヘナとその場に座り込んだ。