銀河の星屑

結局、何をやっているんだよ。

「最初から2人で行けばよかったね」

「…ああ」

どっちが押しても引かない結果、2人でキッチンへ行くと言う結果になってしまった。

「あ、あった」

そう言って水萌が食器棚から出したのは、黄色のマグカップ――水萌専用のマグカップだ。

「ココア、あったでしょ?」

「まあ…あることはあるけど、よく飲めるよなあ」

チョコレートをそのまま液体にしたような飲み物を何で飲めるのかがよくわからない。

「だって好きなんだもん」

「はいはい」

僕は冷蔵庫に手を伸ばした。