ポツリポツリと言葉を述べる姉を、僕たちは黙って聞いていた。
「お互い1人ぼっちで、誰かを求めた。
少しでも心の隙間を埋めたかったから…」
「そう」
答えた後、僕は続けた。
「別に俺たちは、姉さんを軽蔑してないよ。
姉さんが誰とつきあおうが、それは本人の勝手だから。
でも…相談は、して欲しかった」
姉の肩が震えた。
「もう1つ」
ここでためらうな、僕。
ちゃんと、勇気を出して言え。
「――俺のこと、憎い?」
「お互い1人ぼっちで、誰かを求めた。
少しでも心の隙間を埋めたかったから…」
「そう」
答えた後、僕は続けた。
「別に俺たちは、姉さんを軽蔑してないよ。
姉さんが誰とつきあおうが、それは本人の勝手だから。
でも…相談は、して欲しかった」
姉の肩が震えた。
「もう1つ」
ここでためらうな、僕。
ちゃんと、勇気を出して言え。
「――俺のこと、憎い?」



