銀河の星屑

その答えに、姉は目を伏せた。

そりゃ、そうかもな。

自分が眠っていた間に、これだけと言っていいほどに全てが動いていたんだから。

戸惑いとか、いろいろな感情が出てくることだろう。

「2つほど、姉さんに聞きたいことがあるんだ」

姉が僕に視線を向ける。

「1つは、どうして中條とつきあってたの?」

僕の質問に、姉は考えるように目を伏せた。

「…寂しかったからかな」

呟くように、姉が答えた。

「章彦さんは奥さんに出て行かれて1人ぼっちで、私も1人ぼっち。

寂しかったから彼とつきあった、それだけかな」